旭ヶ丘吹奏楽団

昭和32年、当時2年生だった6名の方たちの情熱により発足した当吹奏楽部ですが、それ以後50年を超える歳月を重ね、その出身者も1000名を超えるまでになっています。今や、毎年30人ほどの入部者があり、校内でも最大規模の部活動となっています。OBのみなさまの、高校を卒業され、それ以後に歩まれた人生は、それぞれ全く違ったものであったろうと思います。卒業後も何らかの形で音楽との関わりを続けてみえる方もあれば、ほとんど無縁に遅らしの方もあろうかと思いますが、OBのみなさまのご健勝を心から願うものです。

さて、これまで当吹奏楽部にはしっかりしたOB会組織というものがありませんでした。当初の頃には自然発生的な人間関係が中心となって、OB名簿なども整えられ、上下の人間関係のつながりも生まれていましたが、次第に卒業生が増えるにつれ、こうしたつながりも難しくなってきました。そして平成元年に発生した吹奏楽部部室の火災のおり、有志が中心となり呼びかけた緊急支援の募金活動(80万円寄贈)を最後として、こうした大きな活動は20年近く休眠の状態が続いていました。こうした中、一昨年(H19年)、中津高校はマーチング東海大会に出場しました。マーチング楽器も整わない中、他校のお古を借用したりして間に合わせでの出場でした。また、一方、本年H21年の定期演奏会は第40回という区切りでもあり、この記念的な演奏会には是非OBのステージを盛り込みたいとの要請がありました。このような経過もあって、久しく休眠状態だったOBの中にも何かお手伝いできるものならばと、少しづつの動きを始めました。

先述のように高校卒業後のOBのみなさまの生き方、人生は千人千様であったろうと思われます。過去の高校時代に所属していた部活動など、今の自分には何も関わっていないと思われる方もあろうかと思います。しかし、多感な高校生時代、友人と一緒に喜び、悩み、衝突し、励まし合ったりした1ページがあったという事実、それらが自分の人間形成に何も影を落としていないということはあり得ないと思います。同じ時間と空間を共有したことを接点としたこの人間関係、これも不思議な縁だとは言えないでしょうか?

改めましてここに、50年以上の歴史を重ねた中津高校吹奏楽部にOB会を立ち上げたいと願い、提案するものです。

その目的とするところは、中津高校吹奏楽部への援助と会員相互の親睦です。まだまだこれからの段階もたくさんありますが、学年幹事さんなどもお願いしたりして組織をしっかりしたものにしたいと思っています。そして上下も含め、横の人間関係も改めて深まるような会になればと思っています。ご協力よろしくお願い致します。

平成21年5月5日
岐阜県立中津高等学校吹奏楽部OB会 設立準備委員
S41卒 林 健一
S44卒 桂川 康司
S47卒 伊藤 敦子
S47卒 近藤 彰子
S54卒 小林 浩